先月自分の記事だけお通夜モードだったことを深く恥じ、今こそネット廃人としての底力を発揮する時であると確信した私は、今月はウキ☆ウキモードで書こうと決心した。

そんなわけで、この一ヶ月で起こった事を写真や雑すぎる絵とともに紹介してゆく。

ちなみに先月の他の皆の記事を見た時の私:

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(うわぁ…何でこの人(自分)諸行無常とか言ってんの…)

 

まず、個人的に面白かった証明写真のことから話そう。

様々な手続きの書類のために、私は証明写真を撮ろうと思った。日本であればコンビニやスーパーの外に自動証明写真機がしばしば置いてあるだろう。だが、私がここロシアで証明写真機の存在を確認したのは一ヵ所だけ…寮の最寄り駅の中だけであった。しかもそれは自動ではなく、いつも暖かそうな格好をしたおばちゃんが写真機の横に置いた椅子に番人のように座っている。少し気おくれしたが、そこしか写真を撮れる所を知らなかったので、そこで撮ることにした。

いつもの場所に座っていたおばちゃんに声をかけると、普段の怖そうな様子とは裏腹に、気さくに接してくれた。写真機の中は日本の自動証明写真機と同じような感じで、おばちゃんが写真のサイズなどの操作をしてくれたのだが、終始画面をこのようなウィンドウが縦断していた。

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その時は別になんとも思わなかったのだが、いざ写真を撮るときになったら、画面がこんなことになった。

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見えない。

機械によるボケの不意打ちをくらった後に、おばちゃんが「う~ん…とりあえずこれで撮ってみよう!」とさらに追い打ちをかけるので、笑いを抑えるのが辛かった。

とりあえずウィンドウが表示されたまま必死に笑いをこらえながら3枚写真を撮った後、どの写真を印刷するか選ぶ段階になった。

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おばちゃん「どれがいい?」

私「1でお願いします。」

 

もう正直どれでもよかった。

笑いすぎてこんな顔になっていたらどうしようかとドキドキしながら印刷し上がるのを待った。

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結果、何の変哲もない普通の証明写真が出来上がりほっとした。何より出てきた写真にはウィンドウが印刷されていなかったので良かった。おばちゃんが写真にマット加工のスプレーをかけて乾かしていると、駅の清掃員のおじさんが興味深そうに「何だそれは」と近づいてきて少し話をしたりして、面白かった。

この証明写真を貼った書類を見た人は、まさかこの何の変哲もない写真の裏にこんな物語があったなんて思いもしないだろう。そう考えるとなんだか楽しくなってくる。

 

ロシアにいると、日本の小説がたまらなく恋しくなる。なぜなら、私は日本語に翻訳されたロシアの小説は何冊かこちらに持ってきたのだが、日本人の作家が書いた日本語の小説を一冊も持ってこないという大きな過ちを犯したからである。そんなわけで、ネット上で日本の作品を無料で読める青空文庫のありがたみを日々実感している。特に夢野久作の作品があんなにも公開されているのは素晴らしい。もう「青空文庫」どころではなく「高天原文庫」くらいに改名すべきである。

小説についていえば、今授業でレールモントフの『現代の英雄』(Герой нашего времени)を読んでいる。タイトルから想像した内容とはかなり違ったが、個人的に、主人公のペチョーリンがとても好きになった。冷淡に思えるが何故か魅力的で惹きつけられる。しかもなかなかのドS(?)である。予想以上にこの作品に魅せられてしまったので、卒論は『現代の英雄』について書こうかと考え中である。

 

最後に、ブルガーコフの家博物館で見た猫の写真をあげておこう。この猫、まるでブルガーコフの長編『巨匠とマルガリータ』(Мастер и Маргарита)に出てくるしゃべる黒猫のベゲモートのようなのだ。ブルガーコフの家博物館の人が飼っているのだろうか。確実に意識している。

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「異議あり、ドストエフスキーは不滅です!(Протестую, Достоевский бессмертен!)」という名言を残したのもコイツである。

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ネ〇バス

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