現在、新経済大学に留学中 人文学類3年 中川雄太

 

初めて海外で新年を迎えました。今回は、このアルマティでの年越しについて僕が実際に見聞きしたことについて書きたいと思います。インターネット検索で得られる一般的な情報とは異なる部分も多いかもしれませんが、そこはご愛嬌ということでよろしくお願いします。

 

現地の友人たちから年末に誘いがあり、その友人たちのアパートで一緒に新年を迎えることになりました。そこでまずお伝えしたいのは、年越しパーティーのための買い出しについてです。大晦日の前々日、近所のスーパーに行ったのですが、その時の混雑ぶりといったら、まるで通勤ラッシュ時の総武線や山手線のようでした。それも多くの人が特大のカート押しています。道を譲りながら上手に進む人もいれば、「どけどけ」と言わんばかりに突き進む人もいます。買い物に行く前に買うべきものを確認しておかないと、想像以上に時間を食ってしまいます。日本ではおそらく経験できないほどパワフルな買い出しを経験しました。もしこれが大晦日前日だったら、一体どうなっていたことか…。

 

さて、大晦日に友人宅へ行くと、すでにご馳走が用意されていました。カザフスタンでは知人を自分の家でもてなす時には懇切丁寧にもてなします。何度か友人宅の夕食に招待されたことがありますが、紅茶が減るとすぐに新しいものを注いでくれたりと、招待した側の気の配り方は、どこか申し訳なさを感じるほど丁寧です。そして今回もまた然りでした。(お世話になっています。宿舎に住んでいるので、友人を招待しづらいのが残念…。)用意されていたのは、鶏の丸焼き、定番のサラダ類、ミートパイなど。ちなみに、家庭にもよりますが、伝統的なカザフ人家庭では「ビシュペルマク」や「クルダック」などの民族料理を用意するそうです。

 

妙な流れですが、次に紹介したいのは、大晦日のテレビ番組です。日本ではNHKの紅白歌合戦などが有名ですよね。僕が友人宅に行った時にかかっていたのは、“Иван Васильевич Меняет Профессию (イワン=ワスィリェヴィチ、転職する)”というソ連時代のコメディ映画の定番作でした。日本の世界史の教科書にも出てくる「雷帝(イヴァン4世)」が現代にタイムスリップしてさあ大変だという話です。定番作だけに友人たちはストーリーを知り尽くしてしまっているので、「この後のやり取りが面白いんだよねぇ」なんていう言葉もちらほら。ちなみに、その映画を放映していたのはロシアの放送局で、毎年大晦日にはこの類のソ連時代の名作映画が放映されているようです。日本で大晦日に「忠臣蔵」が放映されるのにどこか似ている気がしました。思わぬ共通項を発見できた気がします。

 

さて、テレビ番組を見ながら友人たちと語らっていると年越しの時間が近づいてきました。友人がテレビ番組のチャンネルを回すと、ちょうどカザフスタンのナザルバエフ大統領の年末挨拶が始まるところでした。大雑把に言うと「もうすぐ年明けですね、来年もカザフスタンを益々発展させていきましょう」という内容です。(ちなみにこの挨拶、始めはカザフ語、次にロシア語で話されます。カザフスタンでは多くの人がカザフ語とロシア語のバイリンガルですが、どちらか一方の言語しか話せない人もいます。2言語での挨拶はそのための当然の配慮でしょう。)そして、大統領の挨拶が終わるとすぐに年明けの時間。午前0時ピッタリにシャンパンを開けて新年の到来を盛大に祝います。ちなみに、カザフスタンの若者は年越しの瞬間に飛び跳ねたりはしません。飛び上がるのはジャンパンのコルクだけです。笑

 

今回僕が一番驚いたのはこのあとでした。年越しをしたかと思うと、外がやけに騒がしくなりました。窓の外を見ると、四方八方から花火が打ち上げられ、空をまるでミサイルの如く横切っていくものもあります。ここでは若者を中心に、様々な人が各々好きな場所から花火を打ち上げます。(それも、“С Новым Годом!! (明けましておめでとう!!)”と叫びながら。)空は五目の花火でいっぱいになります。作品的な統一感はありませんでしたが、真冬の空に無造作に打ち上がる花火もまた悪くはありませんでした。ちなみに、この花火を打ち上げる文化は、ロシアなど他の国にもあるそうです。ただ、アパートが立ち並ぶ地区から花火が次々と上がる(いや、飛び交う)光景には、また違うインパクトがあるのではないかと…。

 

加えて聞いたところによると、現地の若者の半数近くは午前0時まで家族と一緒に過ごしたあと、ディスコやバー、もしくはレストランなどへ行くそうです。これは半ば冗談交じりの推測ですが、カザフスタンでは21歳から飲酒が認められているものの、21歳以上になっても両親の前でウォッカ等の強いお酒を飲むことは文化的に認められていないそうです。(もちろん、日本でもあまりよろしいことではないかと思いますが。)だから、年明けの大切な瞬間を家族と過ごしたあとは、若者どうし集まってさらに楽しむのでしょうか…。

 

以上、まとまりの無い話でしたが、僕が実際に見聞きしたアルマティでの年越しについての紹介でした。お読みいただき、ありがとうございました。

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